【後編】マネーフォワードとVASILYが語る、アプリのマーケティング活用 アプリ開発は「作って終わり」から「活用」する時代

2017年12月20日

イベント

~【後編】アプリのKPI分析と広告 ~

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2017年11月2日、東京・紀尾井町にあるYahoo! JAPANのオープンコラボレーションスペース「LODGE」にて、Yahoo! JAPAN主催のセミナーイベント「成功事例にみる、いまアプリマーケティングが必要な理由 ~入門編~」が行われました。アプリを活用して、ビジネスを成功に導くためのヒントに満ちたイベントについて、2回に分けてレポートをお届けします。後編は、ゲスト2社が実施するアプリのマーケティングについて、KPIの立て方や認知向上、広告についてなど、詳しく紹介します。

〜【前編】ユーザー体験の最大化〜を読む

アプリ改善の考え方と手法

スマートフォンの普及とともに、アプリも「つくる」から「活用する」方向へと転換してきた現在。ゲストのマネーフォワードとIQONは、ユーザー体験を重視しながらいかに活用できるアプリを開発するかにチカラを注いでいるようにも見えます。

しかし、ビジネス活用に必要なのはアプリの成長と改善を見越した運用です。Yahoo! JAPANが提供する「Yahoo! MOBILE INSIGHT」のような解析ツールを使って、ユーザーの行動を分析し、その結果をもとに改善を繰り返していくサイクルをつくりあげることこそが、欠かせない要素になってきていることは言うまでもありません。そこで、まずはアプリのデータ活用とKPIの考え方について2社にうかがいました。

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後半では、アプリのKPIや広告プロモーションなど、
アプリの担当者が抱えやすい課題に関する質問が2社に投げられました

マネーフォワードの木村さんは、KPIを通常時で1時間ごと、ピーク時は分単位やリアルタイムで確認していて、重視しているのは「MAU(月間アクティブユーザー)」と説明します。MAUを増やす方法として「常にKPIを因数分解して考えている」と解説してくれました。

「マネーフォワードでは、銀行やクレジットカード、証券などさまざまな金融関連サービスと連携できますが、『この種類のサービスと連携したユーザーは、継続率や課金が必要なプレミアム会員に転換する率が高い』といった分析をしています。そこで、MAUをあげるために、その種のサービスとの連携率をKPIとして設定します。そして、さらにそのKPIを構成する要因を考える…といった具合に、KPIを因数分解して考えていきます」

VASILYのKPIも細かく設定されています。1時間ごとに流通金額と売り上げをチェックするだけでなく、デイリーでは、DAU(デイリーアクティブユーザー)、登録者数、アプリへの投稿数、累計流通金額をグラフにして、スタッフ全員がいつでも見られるようにしているとのこと。さらにこれらのデータはツールを利用して可視化。数字を、グラフなどわかりやすい形に落とし込むことで、スタッフ全員がKPIへの意識を高めることができると同時に、KPIに紐付いている要素が何であるのかも考えやすくなると金山さんは説明します。

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2社に共通するのはKPIを細かくブレークダウンしていること。そのメリットは、重要なKPIへの道筋が見えるだけでなく、KPIの要因を1つずつ検証することができ、PDCAを回しやすくなるのです。

利用者を増やすための広告出稿と工夫

利用者を増やすため、2社ともに各種のメディア広告を利用しています。IQONを例にとると、「チャネル」「クリエティブ」「ユーザー属性」の3つを掛け合わせて定量的に最適な出稿の判断を行っているそうです。具体的には、3つの掛け合わせでつくられる広告のバリエーションを、それぞれ3日、7日、14日、30日で効果測定を行い、最も費用対効果の高いものを実施しているとのことでした。

広告出稿媒体ごとのインストール数やクリック数、課金額などを効率的に把握するには、Yahoo! MOBILE INSIGHTのような解析ツールの「トラッキング」機能が必要です。どの広告から入ってきた利用者の方がその後の課金額が高いなど、出稿の見直しや最適化を行う判断に必要です。

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Yahoo! MOBILE INSIGHTでは「オーディエンス」機能
を使って、顧客を利用状況別に抽出できるので、
休眠施策など最適な対象だけにプロモーション活動を実施できる。

また一方で、広告出稿とは違った方法で利用者増を図った“工夫”についてもお二人は語ってくれました。「自社の広告枠を提携ECサイトに利用してもらい、先方のメーリングリストでアプリを紹介してもらった」というIQONによるバーターの例や、「多いときは月間数十本ものプレスリリースを配信していた」というマネーフォワードの例は参考になるのではないでしょうか。

2社が見据える今後の展開

今後も成長が期待されるアプリ市場。イベントの最後に、今後の目標を伺いました。

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「ユーザーを増やし、そのうえで現行のサービスを『ソリューション』につなげていくこと。例えば、家計診断という機能では、各種支出について、現在は居住エリアや家族構成、収入などが類似している黒字家計ユーザーの統計データを元にアドバイスをしています。今後は趣味嗜好なども反映し、よりパーソナライズ化したサポートを行っていきたいと考えています」(マネーフォワード 木村さん)

「VASILYは、2017年の10月からZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイのグループになりました。目標としては、テクノロジーを活用して、服を買うときの不便さをなくしていくこと。例えるならベテランのショップスタッフが服をレコメンドしてくれるプロセスを、テクノロジーを利用してオンラインで実現していけるようにしたいと思います」(VASILY 金山さん)

スマホが登場して10年。成熟期を迎えようとしているアプリ市場の競争は激しさを増していますが、2社に共通していたのは目的を見越した分析と、分析結果に裏付けられたPDCAを回し続けることではないでしょうか。アプリはつくるだけではなく、活用する時代へ。そんな言葉がぴったりの2社によるお話は、アプリだけでなく、ビジネスを伸ばしていくための参考になると思います。

□■「Yahoo! MOBILE INSIGHT」とは■□

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